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2020/12/07

漁港でフライフィッシングをやる場合の注意点

<注意> コロナ禍で釣りをする人が増えたことにより、トラブルが多く発生しているようです。その結果、立入禁止・釣り禁止・駐車禁止の漁港が増えています。くれぐれもマナー遵守でお願いします!釣行の際は最新情報をご確認ください!

Underwater,フライフィッシング,東京フライフィッシャーのしがない戯言 

漁港は一般的に足場がよくファミリーフィッシングのメッカでもあることから釣り人が多く、状況によっては釣座の確保に難儀することが多い。一方で、漁港はもともと漁業関係者の仕事の場であり、釣り禁止や立入禁止のエリアが多く、釣りができる場所も限られている。

そんな制約の多い漁港でのフライフィッシングについて、これからはじめようとしている人に向けて解説したい。どのフライラインを使えばよいのかわからないなら、漁港のフライフィッシングに適したフライラインとはを参照願いたい。なお、どんなフライがよいかわからない人はUNDERWATER ONLINEをどうぞ。また、勝手がわからない方へのガイドも行っているのでぜひどうぞ!

漁港では「釣り禁止」に細心の注意を払おう

まず、漁港で釣りをする上での大前提だが、釣り禁止・立入禁止には十分注意および厳守してほしい。釣り場案内の書籍やネット上で各々の漁港について解説しているものはたくさんあるが、釣り禁止や立入禁止についてはあくまでも書かれた時点での情報。また、ブログやSNSの情報は書いた人がきちんと確認をとったものなのかどうかもわからない。つまり、信憑性の低い情報が多い。

漁港についての禁止条項は変更が多く、釣り可能だった場所が釣り禁止になってしまうことが数多ある(その逆もしかり)。そのため、常に信頼できる最新の情報を入手し、心配なら役所や漁協、漁港管理を行っている組織などに問い合わせてほしい。事前に確認できればよいが、最終的には現地で確認するしかないだろう。漁港には謎のローカルルールがあるところも多く、その場でしか得られない情報がある。ただし、現地の人(特に現場で作業中の人)に直接確認する上での注意点がある。

一部を除き、漁業関係者は漁港での釣りにあまり好意的ではない(ことが多い)。

逆の立場で考えればわかるが、漁港は自分たちの仕事の場であり、釣り人は邪魔だ。場合によっては漁船や係留ロープ、漁具などを傷つけられることもあるのだろう。そのため、全域が釣りOKの漁港は意外と少なく、一部が釣り禁止になっている事が多い。また、事故があれば仕事そっちのけでその対応に追われることが予想されるので、よそ者に立ち入ってもらいたくないという気持ちもあるに違いない。

お行儀の悪い釣り人が多い場所は、敵対的対応を取られることもある。そのため、釣り禁止でない場所でも、釣りに好意的ではない漁業関係者から口頭で「釣り禁止」と言われることがある。この場合は公式に釣りがOKなのだから釣りはしてもよいのだが、気分はあまりよくないし、もしなにかトラブった場合(漁具を傷つけた、事故がおきた、など)が面倒なので、個人的にはそうした場所は避けるようにしている。

コロナの感染を防ぐ意味で閉鎖される漁港が増えたが、コロナ禍を口実として釣り禁止にしてしまう漁港もあると聞く。真偽の程はわからないが、ただでさえ少ない釣りOK漁港が減っていくことは危惧したい。

釣りOKの場所であっても、現場作業者の邪魔になるような場所での釣りは避けてほしい。漁師さんの大切な道具である網やブイなどを踏んづけたり、釣りに邪魔だからといって港の備品を勝手に動かしたりするのはNG。車の駐車場所にも十分注意してほしい。いうまでもなく駐車禁止場所はもちろん、作業車両の出入りや水揚げの邪魔になるような場所へ駐車しないよう配慮が必要だ。フライフィッシングの場合はランガンが多いので長時間駐車はほとんどないと思うが、あまり車から離れず、駐車によって他者に迷惑がかかりそうな場合はすぐ移動できるようにしたい。夜間は問題なくても、早朝から人の動きが激しくなることが多いので、その時間帯は特に要注意。

実釣に関してだが、フライフィッシングはその釣り方ゆえ、少なくとも背後に人がいてはダメ。できれば左右にも人がいないことが理想だが、サビキ釣りで混雑しているような堤防だとそれは難しいだろう。キャスティングに慣れている人であれば左右に人が詰まっていても人に当てずに釣りをすることは可能だと思うが、急な風向きの変化や横から飛んでくるルアー、釣りに慣れていない人のサビキ仕掛けが絡んでしまうことが想定される。そうしたアクシデントを避ける意味で、混雑している場合はなるべく端っこで釣るようにしたい。 

それと、人だけでなく係留ロープや漁船にも注意したい。係留ロープにフライが突き刺さるとまず外れない。ロープにティペットが絡んでロープ軸を中心にフライが回ってしまうことも多い。どうしても取れない場合だが、ロープを手前に寄せることができるのであれば可能な限り回収してほしい(ただし、ロープワークに長けていたとしても、他人の漁船の装備である係留ロープを解らんしてまで外すのはおすすめしない)。ナイトフィッシングで係留ロープ付近へキャストするのは難易度が高いので、キャスティングスキルに懸念があるのなら無理に狙わないほうが良いだろう。係留ロープに絡まった釣り針でケガをする漁師さんの話はよく聞くので、釣り禁にならないよう最大限の注意をお願いしたい。

多くの人はフライラインが後ろに飛んでくることを知らない

フライフィッシングは漁港ではとても珍しい釣り方だ。気がつくと後ろに人が立っていてこちらを見ていたりする。フライフィッシングという釣法を知らない人は後ろにラインが飛ぶとは思わないので、普段以上に後ろに気を配り、誰かが背後に立ってるようならひと声かけて注意を促したい。

昨今はコロナ禍で釣り人が増えており、堤防はサビキ釣りの人たちで連日大賑わいを呈している。感染対策はもちろんのこと、フライラインやフックなどが人に当たらないよう安全に十分配慮して楽しんでほしい。キャスティングに自信がある場合でも、可能であればバーブレスフックをおすすめする(このあたりは各々の考え方の違いなので強要はしない)。それから、言うまでもないことだし、ここで書くことも大変馬鹿らしいが、ゴミは絶対に捨てないでほしい。こうした悪質な行為が釣り禁止や立入禁止につながっていることを忘れてはならない。

そして最後に、自身の安全を。

場所にもよるが、足元はスニーカーやトレッキングシューズなどで構わないだろう。ただし、濡れている護岸やスロープ、ゴロタやテトラ(に乗ることは推奨しない)では、スパイクないしフェルトスパイクシューズを履くことをおすすめする。また、渓流以上にラインを引き出す上、障害物だらけの漁港では足元にラインは落とせないため、必然的にラインバスケットの携行が求められる。おすすめのラインバスケットはこちら

ライフジャケットは必携

それから、ライフジャケットは絶対。たとえロッドやリールを忘れても、これだけは忘れてはならない。 ライフジャケットを身に着けていれば絶対に安心安全だとは言わないが、落ちた場合の生存率は確実に高くなるはず。運悪く助からなかった場合、カラダが揚がらないと保険の申請が厄介という。待っている誰かのためにも絶対。安全装備に関してはここで詳しく紹介しているので参考にしてほしい。

2020/11/20

アジをフライで釣るコツ

Underwater,フライフィッシング,東京フライフィッシャーのしがない戯言

アジもカマスやメバルと同じ漁港の人気のターゲットだ。食卓に並ぶ魚の筆頭でもあり、サビキ釣りでの人気も高い。

アジのフライフィッシングではカマスで使うロッドよりより短く軽い番手がおすすめ

アジをフライで釣るためのタックルシステムはここで紹介したもので構わないが、カマスと同じである程度重いラインを投げることが多いため、専門に狙うなら9フィート#5あたりが妥当。ただし、どちらかというとカマスより小規模ポイントを攻めることが数多あるため、メバルと同じく7フィート半〜8フィート程度の#4ロッドが万能かもしれない。カマスと違って小さい当たりも多く、あまりヘビーなタックルだと掛けづらいという理由もある。

サーフェスでベイトやプランクトンを捕食しているときはフローティングもしくはインタミでよいが、カマスと同じくレンジが低いことが多いので、タイプ4かタイプ6を常用することが多い。昼間は特にレンジが低いので、浅いポイントでない限りタイプ6一択になるだろう。潮が速い場合もタイプ6がよい。シューティングヘッドでもフルシンキングでも構わないが、頻繁に変わる棚に合わせるため、シューティングシステムにしたほうが手返しよく釣ることができる。

キャストはカマスと同じく、沖に投げてカウントダウン。潮通しの良い場所にしかいないイメージがあるが、港内に群れが入っていれば係留してある船の間や奥まったスロープでも釣りになる。堤防でアジが入れ食っているときはサビキの人も多いハズで、まっすぐにしか投げられないことが多い。彼らの間に割って入って投げることはなるべく避け、少し離れたところで釣りたい。それは単に危険というだけではなく、コマセに狂ったアジはピンポイントにかたまってしまうことが多く、そうなってしまうと思うほどフライに反応しないからだ。もちろん、コマセが漂う場所に直接フライを投げるわけにもいかない。コマセに執着していないアジは周辺にいるので、それを狙ったほうが確実だろう。

リトリーブを止めたときにフォールするフライがよく効く

リトリーブはショートストローク、ロングストロークを組み合わせて、反応するアクションを探してほしい。高活性のときはリトリーブ中にひったくるように当たるが、多くはリトリーブを止めてフライがフォールしたときに当たる。そのため、フライにはウェイトを入れて、止めたときに沈むようにしたほうが好反応を得られる。ただし、見切られ防止のため、間(フォールの時間)はあまり取らないほうがよい。また、ソフトルアーと異なり咥えたとしてもすぐに吐き出すことが多く、たるみができやすいフライフィッシングだと手元に当たりが来ないこともしばしば。バイトを感じたら向こう合わせを期待せず、積極的にハリに掛けにいったほうが数が出る。

ちなみに本気でフォールの釣りをしようとするとアジングで使うような1g前後以上の重さのフライが必要になり、ライン番手を重くせざるを得なく、使うロッドが硬くなる。そうなると繊細なリトリーブ&フォールもできないし、あたりも取りづらくなり、魚がかかっても面白くない。硬いロッドは口切れも多発する。こうした理由からヘビータックルでの釣りはおすすめできない(尺アジが連発するようなシチュエーションなら楽しいかもしれないが)。

フライフィッシングは同じレンジを長く引けるのがメリットであるため、重いフライで無理に上下動の大きいフォールを演出するより、軽いラインで一定層を泳がせながら細かい上下の動きを演出したほうがよいだろう。

フライを丸呑みすることが多いが、ツンツンとジャレつくように当たることも多い。このようなあたりが多い場合は向こう合わせでのハリ掛かりも期待して、ファインワイヤでショートシャンクワイドゲイプのフックに巻いたやや小さめのフライがオススメ。ロッドをあおらずリトリーブは止めずにやや速く引いて誘おう。なお、速く引くと丸呑みされ、遅く引くと口先にかかることが多い。カマスも同じ傾向がある。

フライに関しては透過性のない白っぽいものとクリアそしてキラキラ(ギラギラはあまりよくない)しているものを使い分けたい。つまり、シルエットがはっきり出るものと曖昧なもの、時折キラッと光るものだ。高活性のときは差をあまり感じないが、状況がよくないときにはバイトの数に明らかに変化が出る。シラスやプランクトン、アミを捕食している場合は透過性のあるクリア系マテリアルで巻いたフライがよく効く。いずれも、フロントヘビーになるようにウェイトを入れた、細長いシルエットのものが使いやすい。シラスパターン蓄光パターンサスペンドパターンなど、アジ用のフライはUNDERWATER ONLINEで!

豆アジサイズになると大きいフライだとじゃれつくだけでなかなかフッキングしないので、#14フック以下で全長1インチ以下の細くて小さいフライが有効。それと、常夜灯下でプランクトンやアミを捕食しているアジに対しては#16-#20程度のスカッドが抜群に効くので、ぜひとも巻いておきたい。この場合、ティペットは7Xフロロ。このスカッドパターンは、同じような条件下のメバルにも効果絶大。

なお、常夜灯下でライズしているアジに関しては、特筆すべき注意点がある。

アジはフライラインの影を極端に嫌う

アジは想像以上にフライラインの影を警戒するので、見えているアジの群れあるいはライズしている場所ど真ん中になるべくフライラインが通らないように、一投一投慎重に投げてほしい。だが、それでも影響は避けられず、次第に群れのレンジが下がっていき、やがてライズは終わるだろう。他の魚種にはあまり感じないが、アジに関してはプレッシャーですぐにレンジが下がってしまうことが多い(余談だが、メバルの場合は活性が上がってアジとは逆に浮いてくることもある)。群れが去らない&捕食物がある限り、時間が経てばまたライズしはじめるので諦めないでほしい。そこは渓流のライズフィッシングと同じ。

水面付近での釣りでラインによる影響をできるだけ避けるためには、フローティングラインではなくインタミをおすすめする。フローティングラインは目立つカラーが多く、また、浮いている分どうしても水面に曳き波が出やすい。インタミならダークカラーが多く曳き波も立たないので、多少は影響を減らせるだろう。より慎重になるのであれば、外気温とラインの設定メモリ温度(ウォーム/コールド)のバランスに注意しつつ、フラットや湖で使うようなクリアなラインが有効。

アジの口は弱く、上顎にかかっていない限り強引にやり取りすると口切れを起こすので注意。20cmを超えてくるとかなり引くので、慎重にやり取りしたい。

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2020/11/19

カマスをフライで釣るコツ

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連発するときはワンキャストワンヒットも珍しくなく、食べて美味しいカマス。秋冬の楽しいターゲットだ。

カマスのフライフィッシングはタイプ6のシンキングラインがベスト

特に何を狙うわけでもないような漁港の五目釣りの最中にカマスを狙う場合は、ここで解説したタックルシステムで問題ない。ただし、カマスだけを集中して狙いたいのであれば、9フィートの#5〜6があたり妥当だろう。港湾内外に限らずカマスは堤防から開けた場所に投げることが多く、またフルシンキングのタイプ6というロッドに負荷のかかるライン(理由は別の機会に解説したい)を常用することが多いこと、それと、同じレンジを長く引きたいので遠投できるタックルのほうが有利というのがその理由。

夏場のピンカマスや夜間から早朝にかけてうわずっている場合にインタミを使うことはあるが、カマスのレンジはおおむね低いので、手返しよく探るためにもタイプ6がよい。シューティングヘッドでもフルシンキングでもよいのだが、思っているより足元にいることも多いので、専門に狙うのであれば、リトリーブ最後に浮き上がりにくく手前を探りやすいようフルシンキングをおすすめする(堤防によっては手前に捨て石が沈んでいる場所もあるので、そうした場所ではヘッドにするか9フィート程度の長めのロッドのほうが根がかりを回避しやすい)。ただし、慣れないと真っ暗闇でシンクレートの高いフルシンキングのラインは使いづらいかもしれない。その理由は別の機会に解説する

手前を探れるフルシンキングがおすすめ

群れが寄っているときは真っ昼間でも釣れるし、夜間は浅めのレンジでベイトを追いかけ回しているときもあるが、連発する当たりはマズメ時に集中する。経験上、デイゲームとナイトゲームではデイゲームのほうが釣りやすい印象があるが、数を釣りたいのであればデイでもなくナイトでもなくマズメ一択(ただし、マズメ以外のときに爆釣することもあり謎が多い)。朝マズメの場合は日が昇るにつれ浅めのレンジから深いレンジへ探り、夕マズメの場合はその逆になる。

基本的には沖に向かってまっすぐ投げ、カウントダウンして探っていく。人の少ない場所であれば、扇状に投げながら群れを探るのがよいだろう。ストラクチャーに着く魚ではないので、護岸際を平行にリトリーブするようなことは不要。

アジだとコマセ+サビキには負けてしまうが、カマスに関しては餌釣りやルアーよりフライのほうが明らかに釣れるので、漁港のフライフィッシングで爆釣を経験したいのならカマスは大変オススメできる。アジと異なりコマセにあまり群がらないので、その点もフライで釣りやすい理由だろう。なお、夏場のピンカマスはトップウォーターで爆釣することがあるので、機会を見て紹介したい。

カマスにはロングストロークが効く

リトリーブはロングストロークがよい。食わせの間も特に必要ないと感じる。アジやメバルは横の動きと縦の動きをうまく組み合わせてアピールさせるが、カマスは横一直線のほうが反応がよいことが多い。

フライはなんでもよいが、キラキラしているものだと尚可。できれば、アイ付近にチェーンボールを装着したものやウェイトを巻いたような上下に動きやすいものより、横方向に姿勢が安定しやすい巻き方や一般的なストリーマー的なものをおすすめする。カマスの鋭い歯からティペットを守るため、ロングシャンクのフックに巻くか、マテリアルをシャンク後半に巻き止め、サイズも小さすぎないほうがよい。カマス用のフライはUNDERWATER ONLINEで!

ティペットは太めで

ティペットは太めにしたいが、あまり太すぎるとフライの姿勢が安定しない。細すぎると切られるので下限は1-2Xあたりが無難で、フリーノットが条件になるが心配なら02X程度までは太くしてもよいと思う(シューティングシステムだと根掛りしたときにフライを回収できずにヘッドを失うこともあるので要注意。この場合はクラスティペットとして弱いセクションを入れたい)。一匹釣ったら必ずティペットをチェックしよう。少しでも傷が入っていたら即交換したい。太めのティペットでも一発で食いちぎられることもあるので、油断してはならない。

引きは決して強くはないが、釣れ盛ることが多く、また、そのようなときはエサやルアーより断然フライのほうが釣れるので、普段難しい釣りをしている人にとっては癒やしの釣りでもある。30-35cmくらいの食べて美味しいサイズが揃うので、キャッチアンドイートを目的とした釣行もアリだろう。なお、暴れるカマスからフックを外す際にカマスの鋭い歯があたって指を怪我するので、フィッシュグリップとフォーセップは必携。

余談だが、ここ数年東京湾奥までカマスが入ってくることが多く、私自身シーバスを狙っているときの外道で45cmほどのぶっといカマスを釣っている。 

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2020/11/18

メバルをフライで釣るコツ

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メバルのフライフィッシングに関してはある程度認知されているので、巷には釣り方に関しての情報は多い。特に、一般的な引っ張りの釣りに関しては、ここでいまさら語るまでもないだろう。 

メバルは短距離走者

ひとつ言えるとすれば、メバルはフライを長い距離追うような魚ではないということ。フライの後ろを付かず離れずで1-2メートルほどついてくることはもちろんあるが、距離は長くない。

フラットのクロダイのように、長い距離を執拗に追いかけてくることはあまり無い。タフコンディションでない限りメバルはフライを見つけるとすっ飛んできて一気に食いつくが、自分のポジションからはあまり離れない。エサを見つけて遠くから泳いで食べにいくのではなく、エサが目の前に近づいてきたタイミングで襲いかかる。いわゆるカサゴやムラソイといった根魚系バイトが多く、典型的なスプリンタータイプの捕食行動である。そのため、デイゲームの場合は、ストラクチャーあるいはメバルのすぐそばをフライが通過するようにしないと反応しないことが多い。ナイトゲームの場合であっても、あまり離れたところを引いても反応しない。壁際含むストラクチャーを狙う場合、デイゲームならストラクチャーから横10cm以内、ナイトゲームでも横20-30cm以内を目安に攻めたい。

もちろん、これは絶対ではなく例外もある。

たとえば、ナイトゲームにおけるシャローエリアの常夜灯下。その場合は魚が散っているのでオープンウォーターにブラインドで適当に投げても食ってくる。ただし、シャローというのがキーで、水深があるポイントはたとえベイトやプランクトンが湧いていたとしてもオープンウォーターかつサーフェスには魚が着いていないことが多い。その点は、ベイトさえいれば水深のある沖のオープンウォーターでも食ってくるシーバスとは異なる。ライズしているときも同様で、ライズリング付近に適当に投げて漂わせたり軽く引いてくれば、どこからともなく食いあげてくる。

リトリーブに関しては、使用するラインやフライの特性、魚の活性、ポイントの状態、潮の速さ、明るさ(デイゲーム、常夜灯まわり、完全な闇)などで変わってくるが、速めよりは遅めを基準としたい。

ラインの選択として重要な点をひとつ挙げる。メバルは自分が居るレンジより下のエサに対してはあまり見ておらず、自分と同じレンジかそれより上を見ていることが多い(その点はヤマメに似ている)。そのため、引っ張りの場合はメバルが居る(と思われる)レンジよりやや上を引けるシンクレートにするのが理想。たとえば、タイプ2で引けるレンジに魚が居る(と思われる)のであれば、(タイプ2がダメなわけではないが、)インタミ/タイプ1でよい。水面でライズしている場合はフローティングでOK。

メバルをサイトフィッシングで釣るためには

引っ張りの釣りに関しての注意点はこんなところだが、デイゲームあるいはナイトゲームにおける常夜灯下での落とし込みのサイトフィッシングについて語りたい。落とし込みの場合もメバルの目の前にフライを持っていく基本は変わらない。

注意点は二つ。

まず一つ目、しっかりウェイトの入ったフライを使うこと。クロダイの落とし込みは沈下スピードが重要で、遅すぎても速すぎてもダメなためにフライの重さに細心の注意を払う必要があるが、メバルに関しては軽すぎるよりは重すぎるくらいのフライでちょうどよい。そもそも使うフライが小さい分、自分が思っているより沈んでいかない。

二つ目、フローティングやインタミなどではなく、シンクレートの高めのシンキングラインを使うこと。落とし込みなのでシンクレートは無関係に思えるが、リーダーシステム(詳しくはこちらを参照)の全長より深い場所まで落とすこともあり、フライラインがフローティングだったりシンクレートが低いものだと影響が大きい。フライ→ティペット部→バット部と、順々にすーっと落とし込み、バット部が終わりフライラインに差し掛かったときに、沈まないあるいは沈みが遅いラインだと沈下スピードにブレーキが掛かってしまう。これはクロダイの落とし込み釣りで不穏な沈下で魚がスプークしてしまうのと同じ。フライが不自然な動きをするために見切られやすいということもあるが、なにより思ったとおりに沈まないと釣り人側にストレスが溜まる。なお、落とし込みに特化した釣りをする場合は、ユーロチヌのシステムを応用することで、手返しがよく、小さなバイトも逃さない釣りが可能になるのでぜひ試してほしい。

いずれも小さなことだが、手返しよく釣るためには手間を惜しみたくない部分である。実際にはここまで神経質にならなくても釣れてしまうのがメバルのよいところでもあるが、「釣れた」ではなく「釣った」は重要なので、ここは妥協したくない。

落とし込みはフライフィッシングっぽくないので嫌がる人も多いと思うが、デイゲームのサイトフィッシングではかかせないテクニックだし、昼夜問わず、引っ張りの釣りとうまく使い分けるとどんなポイントでも釣りが可能になる。メバルに関しては引っ張りだけでは釣りにならないと思ったほうがよい。常夜灯に照らされたすぐ足元の明暗部キワ、特に一番明るい部分の護岸側(暗い側)壁際の中層〜底層に良型が潜んでいることが多いので、ぜひとも、そーっと落とし込んでみてほしい。留守でなければ手元にゴゴン!っとあたりがくるはずだ。

最後にひとつ。

引っ張りにしろ落とし込みにしろサイトで釣っているとよくわかるのだが、活性の低いときはテイルをつまんでモゴモゴするだけで食い込まない甘噛バイトも多い。こうした捕食をする個体は粘ってもなかなかフッキングに至らないことが多いので、別の魚を探したほうが勝負が早い。

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2020/11/17

#4ロッドからはじめるメバルのフライフィッシング

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シーバスとともにソルトFFの入門ターゲットとして定番のメバル。条件が良ければ管理釣り場のニジマスのような入れ食いになることも珍しくはない。漁港でのフライフィッシングそのものについてはこちらのエントリを!メバルの実際の釣り方に関してはこちらのエントリを!

巷の教科書ではメバルやアジ、カマスなど海小物のフライフィッシングには#6ロッドと、猫も杓子も記載がある。確かに、堤防から外向きに投げたり、足場が高いところのゲーム、アベレージが大きい場所、風の強い日、高いシンクレートのシンキングラインを引っ張るなら9フィートの#6あたりが無難だろう。私もメバルをフライで狙いはじめた当初はこの番手がメインだったし、いまでも状況によってはそのクラスのロッドを持ち出すことはある。

だが、そのようなセオリーには一石を投じたいと思う。

メバルに#6ロッドはオーバースペック

地方の恵まれた環境ならともかく、ショアから20cmを超えるメバルを釣るのが簡単ではない首都圏エリアでは、#6ロッドはオーバースペック。キャスティングだけではなく、足元を狙うような釣り、あるいは、係留してある漁船とそのロープをかわしながらの釣りとなると、いわゆる9フィート#6といった定番スペックでは取り回しが悪すぎる。広い場所やある程度投げての引っ張りの釣りなら問題ないだろうが、フライに向いたこじんまりとした漁港ではその長さと強さが仇になり、まったく使い物にならない。

メバル狙いのフライロッドは#4がベスト

個人的にメバル狙いのフライロッドは#4がベストだと信じて疑わない(異論は認める)。魚のサイズ的には#3でも十分だろうが、ウェイトの入ったフライを投げたり、ソルト特有の風、何がかかるかわからない、といった保険も含めて#4。長さは7フィート半から8フィートの間が取り回しがよいと思う。足元だけの釣りなら7フィート以下でもよいが、キャスティングして引っ張りの釣りをやろうとすると7フィート以下だとやや短い。ちなみに、このロッドのスペックはメバルに限らず、漁港の五目釣りにうってつけのスペックとも言える。アジ、カマスはもちろん、ムラソイやカサゴ、ムツ、メッキ、ネンブツダイ、ベラ、アナハゼ、その他諸々、このタックルでいける。

ラインはシューティングヘッドの#7-8を後端からロッドに合わせた適切な重量になるようにカットし、モノフィラ6号前後をランニングラインとして繋ぐ。これが最適な組み合わせ(もちろんフルラインでもOK)。シューティングヘッドのシンクレートはフローティングとインタミ/タイプ1とタイプ4があれば事足りる。タイプ6に関してはアジやカマスを狙わない限り必要性を感じない。メバルがライズしているときやうわずっているときは、フローティングのヘッドよりフルフローティングのフルラインのほうが使いやすいと伝えておこう。作るのが面倒な人は、漁港FF用シューティングライン一式(ヘッド+ランニング)をUNDERWATER ONLINEで購入!

テーパーリーダーは使わない

リーダーに関してはテーパーリーダーは使わず、フロロのティペットをバット部とティペット部にわけ、繋いで作る。3X-5Xのティペットを常用とした場合、バット部は0X程度で問題ない。バット部が太すぎると繊細な当たりが取れないが、重いフライを多用する場合はコントロールバットとしてバットを太くしたほうがよい。ただし、0Xに4Xや5Xを直接接続すると結束が甘くなるので、細めのティペットを使う場合は、スペーサーとして間に2Xや3Xを入れることをおすすめする。この場合はバット部1セクション+ティペット部2セクションになる)。2段落とし、たとえば、2Xに4X、3Xに5Xなら違和感なく結べるはず。極小のフライを結ぶときは7Xまで落とすこともある。一つ一つのティペット長さはそれぞれ1-3フィート以内にとどめ、すべてのティペットを繋いだリーダー全長は4-7フィートとかなり短くして使うことが多い。この長さだと慣れないうちはオーバーターンしやすいので、普段より力まず、瞬間的な力の入力ではなく、ややドリフト気味にキャストするとうまくいくはず。

このシステムの場合セクションが短いため、頻繁にティペットやフライを交換するならリーダー側にループを作るか、リーダー側とティペット側をループtoループにする方法で毎回短くなるリーダー側の結びシロを温存する方法もあるが、ノットが苦痛でなければ気にしなくてよい。

テーパーリーダーを使わないのは、バット部が水の抵抗をうけなじまないためで、リーダー全長が短いのは、長くすると当たりが取りづらいため。湖での引っ張りなどで棚ボケ回避のためテーパーリーダーを使わないことがあるのと同じ理由。長くする場合でも少なくともロッド全長より長くしないほうが無難。フルフローティングあるいはフローティングのヘッドの場合がもっとも長く、ヘッドのシンクレートが高くなるにつれ全長を短くするようにしている。

このシステムならキャスティングしての引っ張り、落とし込みのサイト、どちらでも対応できる。

と、一例を挙げたが、リーダーシステムはお好みでよい。ただし、市販のノットレスリーダーでも、自作のノッテッドリーダーでも、引っ張りの場合は全長を「短めに」というのがキモで、棚ボケを防ぐためシンクレートが高くなればなるほど全長を短くするというのが理想だ。なお、市販のノットレスリーダの場合は8フィート以下のもので、バットとティペット部をカットしてテーパー部だけ使う。

なお、落とし込みに特化した釣りをする場合は、ユーロチヌのシステムを応用することで、手返しがよく、小さなバイトも逃さない釣りが可能だ。 

リールは手持ちの安物を流用しよう

リールは安物で構わない。ソルト対応の10万円を超えるようなガチなリールは出番なし。シーバスやショゴ、クロダイのようなそれなりの外道がかからない限りリールファイトはまずあり得ない。フライを始めたときに買ったような安いリール、手元に残っていないだろうか。

フライに関してだが、これからメバルを始めるなら、まず最初は使い古しの渓流用のニンフでも構わない。小物専用漁港フライもあるので作るのが面倒な人はぜひ試してみてほしい。メバル用に新規にタイイングするなら、白っぽい小さいものからはじめてほしい。メインのサイズは#10-16番程度。思っているより小さいと感じるのではないだろうか。もちろん、シーバス用のゾンカーやクラウザーミノーなどで釣れないこともないし、大きいフライを使えば大きいメバルがかかるのも事実。

ただ、悲しいかな、、首都圏エリアでショア、特に漁港で釣れるメバルの多くは15-10cmが多く、下手をすると10cmもない...。釣りたいのならそれに合わせるのが吉。また、20cmを超えるようなメバルであっても、小さいベイトやプランクトンを捕食していることが多く、偏食しているときは対象物にサイズを合わせないとなかなかバイトに至らないことも多い。そう、そんな状況になると渓流のライズゲームとまったく同じ。なお、どんなフライがよいかわからない人はUNDERWATER ONLINEをどうぞ。勝手がわからない方へのガイドも行っているのでぜひどうぞ! 実際の釣り方に関してはメバルをフライで釣るコツを!

15cmもあれば#4ロッドをギュンギュン絞り込むだろう。同サイズのヤマメとは比較にならないほど引きが強い。パターンにハマると、ルアーフィッシングでは太刀打ちできないほど爆釣する。

渓流しか経験のない方こそ、この冬はメバルにチャレンジしてほしい。手持ちの渓流タックルがそのまま使えるが、ロングリーダー・ティペットを扱うことに長けたパラボリックなアクションのロッドや腰のないタイプのベナベナなグラスロッドだとシューティングヘッドのキャスティングでやや難儀するので、ミディアムファスト〜ファストのロッドをおすすめしたい。素材はグラファイトでもグラスでも構わない。

ソルト特有の注意点がある

ロッドにしろリールにしろ、使用後は必ず真水で洗浄すること。ロッドに関しては、ガイドリングのまわりやフットが塩ガミしやすいので指で丁寧に洗いたい(より丁寧にやるなら歯ブラシで)。海水が留まりやすいリールシートもしっかりと。リールに関しては、ドラグシステムの構造にもよるが、水に浸けるより高めの水圧で水を直接掛けたほうが確実。なお、ディスクドラグのリールならまとわりついた海水の浸透を避ける意味でドラグはMaxに締め込んでから行ってほしい。錆より怖いのが塩ガミで、一度固着すると取るのは難しい。ワンウェイクラッチが塩ガミしてしまうとそのリールはアウトだろう。煮沸することで塩ガミは解消できるケースがあるが自己責任で(汎用的なワンウェイクラッチであれば巷のアフターパーツで換装可能)。もちろん、ソルト対応リールだとしてもできるだけ海水にリールを浸けない・リールが海水を浴びないようにすることがもっとも重要かつ効果的な対策なのは間違いない。

フライラインはリールから引き出してお湯に浸けて洗浄しよう。洗浄した後のラインクリーニングを忘れずに。メバルゲームで使うリールに巻くバッキングラインは大した量ではないし、釣り場で引き出すこともないと思うが、紫外線と塩でそれなりに痛むので、釣行回数が多めの人は定期的に点検して必要に応じて新品と入れ替えよう。もったいないなら、別の渓流用のリールで使い倒したバッキングラインを転用してもOK。その頃にはシューティングヘッドのランニングラインもキンク癖がついて傷んでいるだろうから、こちらもついでに新品と入れ替えることをおすすめする。

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#4ロッドに合わせたシューティングヘッド作り方、すなわち、既製品のヘッドのカットと調整の仕方、メバル用フライついては、また別の機会に解説したい。実際の釣り方に関してはメバルをフライで釣るコツを参照願いたい。