ラベル メバル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル メバル の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023/12/18

漁港のフライフィッシングに適したフライラインとは

 

Underwater フライフィッシング

漁港での対象魚は多い。アジやカマス、メバルといった定番から、セイゴや小さいクロダイやメジナ、ムラソイやカサゴ、外道扱いされるムツやアナハゼ、場所によってはソゲやイシモチなども。ウミタナゴやハタンポといった想定外の魚も掛かる。一応その時々によって狙っている魚はいるが、多くの場合は外道でも嬉しい。対象魚が豊富なソルトウォーターフライフィッシングならではであり、それこそが漁港のフライフィッシングの醍醐味ともいえる。

魚種によってそれぞれポイントやレンジも異なるし、食性も異なる。地域によってはアベレージも違ってくる。よって、釣り方やフライの種類、サイズも千差万別だ。

このように多彩な状況に合わせて都度フライラインを選択しなければならないため、どれか一本だけに絞るのは大変難しいといえる。

したがって、ここではアジやカマス、メバルといったメジャーな魚に合わせて解説したい。それぞれ適したラインを述べるが、なぜそのラインなのかという理由、根拠を理解できれば、他の魚種への応用も苦ではないだろう。

なお、あくまでも当方が嗜んでいる#4-#5ロッドといったウルトラライトソルトウォーターのタックルかつ比較的足場の低い中小規模の漁港を前提としているので、中高番手タックルや足場の高い広々とした港湾部で楽しんでいる方には少し合わないかもしれない。この場合は、ご自身の好みやエリアによって調整を行っていただくことをおすすめする(ここで述べる基本的な考え方は、タックルやエリアが変わっても普遍である)。

まずはアジから。

一本だけに絞るならフルシンキング(フルライン)またはシューティングヘッドのType4をおすすめしたい。着水後すぐに速く引けば表層付近、カウントダウンしてゆっくり引けばボトム付近を探ることができるため、釣っている最中に頻繁に変わるレンジに合わせるには、このシンクレートが適している。

アジはフルシンキング(フルライン)またはシューティングヘッドのType4を基準にして、フォローでインタミ

もう一本追加するならインタミをおすすめしたい。シューティングヘッドでもフルシンキングでも構わないが、二枚潮のようにレンジによって潮流差が大きい場合はライン全体に抵抗がかかるフルシンキングよりシューティングヘッドのほうが棚ボケしにくい。表層付近でプランクトンを捕食しているときは、漂わせるようにゆっくり引けるラインが必要になる。Type4でも表層を引けるが、その場合は速めのリトリーブが必要になり、漂う感じを演出するのは少し難しい。

ただし、例外はあり、表層でマイクロベイトを捕食しているときは速めのリトリーブが有効になることがあるため、Type4でも問題ないだろう。

潮が速い場所やデイゲームなどで深いレンジまで一気に到達させたい場合にType6があれば、という程度だ。

次にカマス。

夜間やマズメ時に表層付近まで上がってくることはあるが、基本的には深い層で群を作るので、そのレンジまで一気に沈めるためにフルシンキング(フルライン)のType6一択。シューティングヘッドではなくフルシンキングをおすすめする。カマスは概ね深い場所にいるが沖合だけでなく意外と足元にいることも多いため、足元まで探りやすいフルシンキングが適している。

カマスはフルシンキング(フルライン)のType6を基準に

フルシンキングだと比重の関係からたわみながら足元で上昇してくるため、カマスのレンジを長く探れる。狙うレンジと釣り人の立ち位置の関係からどうしてもロッドの角度が急になるため、一直線に斜め上に向けて上昇してくるシューティングヘッドだと途中でレンジを外れてしまう。

また、カマスは比較的速めの連続したリトリーブが効果的だが、シンクレートが低いシンキングラインは速く引くとどうしても浮き上がりやすい。シンクレートが高いラインだと、沈む速さと横(実際にはは斜め上)に引っ張られる速さが相殺されるため、リトリーブが多少速くても浮き上がりにくい。

ただし、例外はあり、堤防足元に捨て石など根がある場合は、根掛かり回避のため手前で浮き上がりやすいシューティングヘッドをおすすめする。

最後はメバル。

メバルもレンジが変わりやすい魚であり、釣り場のシチュエーションがアジやカマス以上に多彩であり、引っ張りだけでなくサイト落とし込みも多用するので、一本だけに絞るのはなかなかむずかしい。もし一本だけに絞るならフルラインのフローティングをおすすめしたい。比較的表層で釣れる魚であり、表層のエサを意識している(自分の目線より上を常に見ている)ことが多いためだ。ヤマメがドライフライで釣れやすい理由と似ているかもしれない。

メバルはフルフローティング(フルライン)を基準にして、フォローでType2

釣っている最中に群れの活性が上がってうわずってくることも多いが、レンジが少し低いと感じた場合でもフローティングラインのままウエイトが入ったフライを使用したり、その際にリーダー・ティペットを長めに取ることで概ね解決できる。

もう一本追加するならフルシンキング(フルライン)またはシューティングヘッドでType2だろう。少し深いポイントやシーズン初期でレンジが低めのときの引っ張りに重宝する。Type2を使用したとしても漁港ではせいぜいカウントは5から10程度で、アジやカマスのようにボトム付近まで沈めることはまずない。引っ張りよりもサイト落とし込みを多用する場合も、リーダーシステム全長より深い場所へ落とし込む時を想定してType2がよい(フローティングだと沈下にブレーキが掛かるため)。

ここまでの情報をもとに自分自身のスタイルに合わせて調整すれば、アジ・カマス・メバル以外の魚への応用はできると思う。

え?魚種問わずどうしてもフライラインを一本に絞りたい?

魚種問わず一本だけに絞るならフルシンキング(フルライン)またはシューティングヘッドのType3かType4

その場合はフルシンキング(フルライン)またはシューティングヘッドのType3かType4だろう。これから漁港のフライフィッシングをはじめる場合のまず一本としてもおすすめできる。

UNDERWATER ONLINEでは漁港用のフライラインを取り扱っているので、これから漁港のフライフィッシングを始めようとしている方はぜひどうぞ!

漁港FF用シューティングライン一式(ヘッド+ランニング)
漁港FF用シューティングヘッド

おすすめのラインバスケットはこちら

ひとりでは不安な方、勝手がわからない方はUnderwaterのフライフィッシングガイド・フライフィッシングスクールへ! 

2020/12/16

三浦半島の漁港でフライをやる場合の参考情報

<注意> コロナ禍で釣りをする人が増えたことにより、トラブルが多く発生しているようです。その結果、立入禁止・釣り禁止・駐車禁止の漁港が増えています。くれぐれもマナー遵守でお願いします!釣行の際は最新情報をご確認ください!

Underwater,フライフィッシング,東京フライフィッシャーのしがない戯言
 
前回は房総半島について解説したので、今回は三浦半島の漁港でフライフィッシングをしてみようと思っている人向けに情報をお届けする(このシリーズ、需要あるのか??)。

漁港でのフライフィッシングそのものについてはこちらのエントリを!

三浦半島は房総半島よりずっと小さく、南房とほぼ同じサイズだ。海の近くまで住宅地が迫っている場所が多く、ダイナミックさも皆無で、やや趣に欠ける場所が多いのも事実。とはいえ、南側は房総半島に引けを取らないロケーションの漁港が多い。ただし、釣り禁止や立ち入り禁止の場所が目立ち、思っているより釣り場は多くない。そのため、(南端を除いて、)ランガンする場合は飛び飛びでの移動を強いられる。三浦半島自体が小さいので長距離移動にはならないが、意外と時間をロスする。それが三浦半島の難点かもしれない。

三浦半島を大きくエリア分けする場合は相模湾側と東京湾側への二分だろうが、その正確な分岐点を定義するのは難しい。南端の三崎港より西側は相模湾側と定義しても問題ないと思うが、東京湾側の判断が少々難しい。地理的な判断で行えば剱崎より東側が東京湾側と言えるだろうが、当ブログでは三崎港から東側を東京湾側と呼ぶことにする。

理由は後ほど説明するが、観光や他の用事に絡ませる、あるいはピンポイントで行きたい場所があるなど、特別な理由のない限りは南端直行でよいと思う。そこで釣果が出ない場合は相模湾側を北上あるいは東京湾側を北上しながらめぼしい場所を渡り歩き、帰路につくというパターンをおすすめする。

以下、相模湾側北部から南下し、先端から東京湾側へ入って北上するように解説する。

まずは相模湾側。

三浦半島の相模湾側中程より北はロコアングラー以外は無視してOK

エリア北部の逗子や葉山は観光地化されていることもあり、海沿いを行き交う車や人がとても多い。立入禁止場所が多く、昼間は観光客も多いため、落ち着いて釣りができる雰囲気ではない。場合によってはフライラインを振り回すのも気が引ける。釣り場としての魅力がないわけではないが、ロコアングラーでもない限り、わざわざ狙って出かけるほどの場所ではないと思う。私も他の場所で釣果が思わしくなかった場合の帰りがけにチョイ釣りするくらいだ。ターゲットとしてはアジやメバルになるだろう。なお、漁港の話から外れるが、小河川の流れ込み付近ではキビレやクロダイの魚影が濃い。

エリア中程も北部と同じような感じで、砂地に岩場が絡む浅場が多く、漁港も数えるほどしか無い。このあたりも通過点であり、わざわざ行く場所ではないような気がする。少なくともメインの釣り場として考えるには弱すぎる。ここでもアジやメバルが主なターゲットになるだろう。

次にエリア南部、陸上自衛隊駐屯地あたりから南になると面白くなる。いや、面白かったというのが適切か。というのは、このあたりからソレイユの丘あたりの漁港は軒並み釣り禁止あるいは立入禁止になってしまい、現在ではほぼ釣りができない。かつてはメバルの名ポイントが揃う楽しい場所だったが、いまでは見る影もない。残念だが釣りは諦めよう。釣りになるのはそこからさらに南に下ったあたりから。京急の三崎口駅あたりから釣り可能な場所が増えてくる。ターゲットとしてはアジやメバルがメインで、ムラソイやカサゴといった根魚も楽しい。クロダイの魚影も大変濃いので、うまく狙えば釣りになるだろう。

三浦半島でなにか釣ってみたいのなら三崎港+城ヶ島一択

そして、東京湾側との分岐点である三崎港と城ヶ島。名前を伏せる必要のないほど有名で、釣り場も広く、潮通しも抜群で、魚種も豊富。メバルはもちろん、アジ、カマス、カサゴ、ムラソイ、メッキ、セイゴ、サバ、、、ここは本当になんでも釣れる。三浦半島でなにか釣ってみたいのなら三崎港+城ヶ島をおすすめする。何かしら釣れるので、おそらくボウスはないハズだ。岸壁はサビキ釣りのファミリーが昼夜問わず多くフライを振る場所があまりなかったりするが、釣り場が大変広いので空いているところを探してほしい。三崎港あるいは地元の人は釣り人に比較的寛容なため、立入禁止区域はそれほど多くない。この場所の最大のメリットはどんな風向きでも対応できるということ。北風が強いときは三崎港、南風が強いときは城ヶ島に渡って北向きの岸壁から釣りをすればよい。なお、外向きの場所は比較的潮が速いので、潮が動いているときに沈める場合は普段よりシンクレート高めを意識するとよいだろう。

さて、東京湾側に進もう。

三崎港から剱崎周辺の漁港は静かで趣がある。いかにも釣れそうな漁港が多く、私も大好きなエリアだ。冬場は風裏になるので、北風が強いときのメバル釣りにはもってこいの場所。アジやカマスも比較的狙いやすい。クロダイも多いので、もしかすると、ドシャローでのサイトフィッシングが成り立つかもしれない(2024年夏、成り立つことを確認)。なお、漁港までの道が狭いところがあるので、運転には注意してほしい。

ここからは北上するが、東京湾側南部、つまり三浦海岸あたりは全域サーフで漁港が少なく釣り禁止なのでスルー。

そして発電所辺りまで来るとエリア中程になり、釣り禁止エリアはあるにせよ、釣りが可能な場所が出てくる。ただし、市街地感が出はじめ、南端エリアと比較すると魚種も減ってくる。メインはメバルかセイゴ、アジ程度だろうか。さらにこのあたりから猿島あたりまでも立入禁止の場所が多く、かろうじて護岸沿いが釣りになるくらいだ。ターゲットはメバルがメインになるが、意外と潮通しが良いのでアジや青物も多い。

東京湾側は比較的よいサイズのメバルが揃うが釣り場が少ない

さらに北上して、エリア北部。まずはじめは漁港というより軍事施設の港湾部になる。釣り禁止以前に立ち入り禁止区域が多くなるが、一部開放されている場所がある。ロコアングラー以外の人はアプローチしにくいが、人が少なめで穴場だ。メバルやアジがメインだろう。港湾部をさらに北上して八景島あたりになると趣が変わる。ドシャローのポイントが多くなるが、アマモが群生しているのでメバルの魚影は大変濃い(コロナ禍直前〜コロナ禍の時期にアマモがだいぶ減ってしまったが、2024年冬の時点でまた増えはじめている)。手前は浅すぎるので、ここでは9フィート#5クラスの遠投できるタックルがおすすめ(護岸際にもたくさんいるので、潮位が高いときのヘチ狙いなら短くてもよい)。あまり沈めすぎるとアマモに引っかかるので、フローティングもしくはインタミで十分だ。潮位が高くなる潮回りかつ満潮前後が狙い目で、それ以外は釣りにならない。干潟付近はクロダイやキビレのサイトフィッシングもよいだろう。

三浦半島の付け根は磯子付近と言われるが、当ブログにおける三浦半島東京湾側はこのあたりで終了とする。

なお、東京湾側のよいところは、サイズの良いメバルがあがるということだ。これは磯子や横浜、川崎あたりにもいえるが、下手に房総半島や三浦半島のいかにも釣れそうな漁港へ行くより良いサイズのメバルが上がる。おそらく、ショアから狙えるポイントが少なく魚が抜かれにくいこと、港湾部の護岸やテトラなど大きめのストラクチャーが多く魚がストックされやすいためだと思われる。漁港ではなく磯場でやれば大きいメバルは出るが、それなりに危険で難易度が高いので万人におすすめはしない。漁港ではなく工業地帯ではあるが、横浜〜川崎あたりは近年アジが増えているので、群れが入っているときはアジ狙いもよい。

話がいろいろとそれてしまったが、一口に三浦半島といっても、人口が多い横須賀を抱えていたり、のどかな畑が広がる三浦であったり、観光地化されている逗子や葉山であったり、海の前まで住宅地が迫っていたり、狭いエリアの割に多種多様なロケーションが多い。東京から近く、ランガンでも、観光ついででも、よい時間帯だけでも、各々のスタイルに合わせて使いやすいのが三浦半島だ。私自身、三浦半島で朝から晩まで丸一日釣りをすることはあまりない。

房総半島ほど気合?を入れなくてもよい釣り場なので、ぜひとも足を運んでほしい。勝手がわからない方へのガイドも行っているのでぜひどうぞ!

 

2020/12/15

房総半島の漁港でフライをやる場合の参考情報

<注意> コロナ禍で釣りをする人が増えたことにより、トラブルが多く発生しているようです。その結果、立入禁止・釣り禁止・駐車禁止の漁港が増えています。くれぐれもマナー遵守でお願いします!釣行の際は最新情報をご確認ください!

Underwater,フライフィッシング,東京フライフィッシャーのしがない戯言

ここでは房総半島の漁港でフライフィッシングをしてみようと思っている人向けに参考になる(かどうかはわからない...)情報をお伝えしよう。

漁港でのフライフィッシングそのものについてはこちらのエントリを!

一言で半島といっても房総半島は日本で3番目に大きい半島ゆえ、エリアを絞って釣行しないと移動だけで朝から晩まで丸一日潰れてしまう。もっとも、エリアといっても外房、南房、内房とそれぞれがまた広い。餌釣りと違ってランガンが多いとはいえ、単一エリアをじっくり回ることでさえ一日では難しい。

まずは一つのエリア内で隣接する2-3つの漁港をピックアップし、現地にて、釣り人の数、潮の状況、風向き、魚の群れなどで判断して1つの漁港に絞り込むことをおすすめしたい。

それではエリアごとにそれぞれの特徴を述べる。なお、ここでは漁港名を出して釣り場の解説はしないので、他のサイトや釣り場情報関連の書籍からめぼしい場所をピックアップしてほしい。

外房、南房、内房といったエリア分け、境界線に関しては様々な解釈があるが、一般的には館山の洲崎より内側(東京湾側)を内房、外側(太平洋側)を外房と呼ぶ。そうなると南房が出てこないので、当ブログにおけるエリア分けとしては、富浦湾と館山湾を隔てる南房総市の大房岬を境として、それより北を内房、南を南房とする。また、南房と外房の境界は鴨川の南にある仁右衛門島として、それより南を南房、北を外房とする。

最初は外房。

外房の漁港でフライフィッシングをやるなら銚子は外し、エリア南側でアジ狙い

外房は北は銚子、南は鴨川までありエリアは相当広い。ただし、エリア中程の九十九里浜において私の知る限り漁港と呼べる規模のものは一つしかなく(間違っていたら申し訳ない)、他の漁港との距離も相当あるので対象外としてよいだろう。なので、銚子周辺とエリア南側(いすみ〜勝浦〜鴨川)のみを考慮すればよい。

銚子周辺はアジやショゴといった青物系とヒラメやイシモチといった砂物系、そしてセイゴが多い印象だ。ボトムは砂地が多く、他の場所と比較すると根魚系はあまり釣れない。

この付近で釣果が思わしくないときのエリア変更は容易ではなく、近くても鹿島あたりしかない(鹿島はアジ狙いではおすすめできる)。東京からのアクセスもあまり良いとはいえないため、個人的には特別な理由のない限り足を向けることはない。なお、銚子周辺だけでなく九十九里浜南端の付近の漁港にもいえるが、海が荒れ気味のときは港内が砂で濁り気味になることが多い。そんなときはアジやセイゴが爆釣するのでおすすめ。

一方、勝浦より南は漁港が多くランガンには適しているので、外房の漁港でフライフィッシングをやるならエリア南側をおすすめする。魚種は豊富でメバルからアジ、カマスやショゴ、なんでもありだが、アジ狙いでは特におすすめしたい。南房と同じく北風に強いので、冬場のアジ狙いでは重宝する。なお、南房や内房と比較して漁港への道が狭いところが多いので、運転には十分注意したい。

次に南房。

漁港のフライフィッシングで何か一匹釣りたいのなら南房一択

個人的に一番魚影が濃いと感じるのが南房だ。アクアラインが開通するまでは陸の孤島で、出かけるには気合が必要なエリアだった。温暖な気候を考えれば想像に難くないが、魚種はとても豊富だ。伊豆半島で釣れるような魚種が揃う。

とにかく漁港のフライフィッシングで何か一匹釣りたいのなら南房をおすすめしたい。アジ、カマスはもちろん、ヒラセイゴやメッキ、ショゴも狙いやすい。逆にメバル狙いにあまり向いていないのが南房。もちろん、生息域であり普通に釣れるが、外房や内房と比較すると明らかに数は少ない。メバラーもあまりいないのが事実。反面、南房は大きいサイズのアジが釣れることで有名なため、尺アジ狙いのアジンガーが多い。常夜灯のポイントは争奪戦必至だ。

なお、漁港そのものではないが、漁港に隣接した小規模な磯場が多くあり、カサゴやムラソイ狙いも楽しい。外房と同様に冬場は風裏になる漁港が多いが、夏場は波が出やすいので外向きの堤防や小磯での釣りは注意してほしい。

最後に内房。

房総半島において内房はもっともメバルが濃い

内房の場合どこまでを釣り場とするか悩むが、いわゆる漁港とした場合は富津周辺までだろう。それより湾奥は漁港というより工業地帯の港湾部。東京からも近く、日帰りでも長時間楽しめるだろう。

房総半島においては内房はもっともメバルが濃い印象があり、メバリングで有名な漁港が集中している。三浦半島の東京湾側は比較的サイズが揃う印象があるが、同じ東京湾側の内房は(少なくとも富津あたりまでの漁港での釣りに関しては)それほど大きいサイズは出ない。ただし、アマモが群生あるいは隣接している漁港では小さいながらも無限メバル状態になることもあり、房総半島でメバルが釣りたいなら内房一択でよい。

アジはエリア中程からやや北、カマスはエリア中程より南までが魚影が濃い。外房や南房と比較すると魚種は少なめで、エリア中程から上になるとそれがはっきりしてくる。東京湾側であり比較的波っ気は少ないが、西風に弱いので天気予報で西寄りの風が吹くときは要注意。

と、ここまで書いたが、魚種を選ばなければどんなエリアでも何か釣れるのが漁港のよいところ。気になったエリアや漁港があれば、ここで書いた情報に惑わされずにまずは行ってみることをおすすめする。勝手がわからない方へのガイドも行っているのでぜひどうぞ!

 

2020/11/18

メバルをフライで釣るコツ

Underwater,フライフィッシング,東京フライフィッシャーのしがない戯言

メバルのフライフィッシングに関してはある程度認知されているので、巷には釣り方に関しての情報は多い。特に、一般的な引っ張りの釣りに関しては、ここでいまさら語るまでもないだろう。 

メバルは短距離走者

ひとつ言えるとすれば、メバルはフライを長い距離追うような魚ではないということ。フライの後ろを付かず離れずで1-2メートルほどついてくることはもちろんあるが、距離は長くない。

フラットのクロダイのように、長い距離を執拗に追いかけてくることはあまり無い。タフコンディションでない限りメバルはフライを見つけるとすっ飛んできて一気に食いつくが、自分のポジションからはあまり離れない。エサを見つけて遠くから泳いで食べにいくのではなく、エサが目の前に近づいてきたタイミングで襲いかかる。いわゆるカサゴやムラソイといった根魚系バイトが多く、典型的なスプリンタータイプの捕食行動である。そのため、デイゲームの場合は、ストラクチャーあるいはメバルのすぐそばをフライが通過するようにしないと反応しないことが多い。ナイトゲームの場合であっても、あまり離れたところを引いても反応しない。壁際含むストラクチャーを狙う場合、デイゲームならストラクチャーから横10cm以内、ナイトゲームでも横20-30cm以内を目安に攻めたい。

もちろん、これは絶対ではなく例外もある。

たとえば、ナイトゲームにおけるシャローエリアの常夜灯下。その場合は魚が散っているのでオープンウォーターにブラインドで適当に投げても食ってくる。ただし、シャローというのがキーで、水深があるポイントはたとえベイトやプランクトンが湧いていたとしてもオープンウォーターかつサーフェスには魚が着いていないことが多い。その点は、ベイトさえいれば水深のある沖のオープンウォーターでも食ってくるシーバスとは異なる。ライズしているときも同様で、ライズリング付近に適当に投げて漂わせたり軽く引いてくれば、どこからともなく食いあげてくる。

リトリーブに関しては、使用するラインやフライの特性、魚の活性、ポイントの状態、潮の速さ、明るさ(デイゲーム、常夜灯まわり、完全な闇)などで変わってくるが、速めよりは遅めを基準としたい。

ラインの選択として重要な点をひとつ挙げる。メバルは自分が居るレンジより下のエサに対してはあまり見ておらず、自分と同じレンジかそれより上を見ていることが多い(その点はヤマメに似ている)。そのため、引っ張りの場合はメバルが居る(と思われる)レンジよりやや上を引けるシンクレートにするのが理想。たとえば、タイプ2で引けるレンジに魚が居る(と思われる)のであれば、(タイプ2がダメなわけではないが、)インタミ/タイプ1でよい。水面でライズしている場合はフローティングでOK。

メバルをサイトフィッシングで釣るためには

引っ張りの釣りに関しての注意点はこんなところだが、デイゲームあるいはナイトゲームにおける常夜灯下での落とし込みのサイトフィッシングについて語りたい。落とし込みの場合もメバルの目の前にフライを持っていく基本は変わらない。

注意点は二つ。

まず一つ目、しっかりウェイトの入ったフライを使うこと。クロダイの落とし込みは沈下スピードが重要で、遅すぎても速すぎてもダメなためにフライの重さに細心の注意を払う必要があるが、メバルに関しては軽すぎるよりは重すぎるくらいのフライでちょうどよい。そもそも使うフライが小さい分、自分が思っているより沈んでいかない。

二つ目、フローティングやインタミなどではなく、シンクレートの高めのシンキングラインを使うこと。落とし込みなのでシンクレートは無関係に思えるが、リーダーシステム(詳しくはこちらを参照)の全長より深い場所まで落とすこともあり、フライラインがフローティングだったりシンクレートが低いものだと影響が大きい。フライ→ティペット部→バット部と、順々にすーっと落とし込み、バット部が終わりフライラインに差し掛かったときに、沈まないあるいは沈みが遅いラインだと沈下スピードにブレーキが掛かってしまう。これはクロダイの落とし込み釣りで不穏な沈下で魚がスプークしてしまうのと同じ。フライが不自然な動きをするために見切られやすいということもあるが、なにより思ったとおりに沈まないと釣り人側にストレスが溜まる。なお、落とし込みに特化した釣りをする場合は、ユーロチヌのシステムを応用することで、手返しがよく、小さなバイトも逃さない釣りが可能になるのでぜひ試してほしい。

いずれも小さなことだが、手返しよく釣るためには手間を惜しみたくない部分である。実際にはここまで神経質にならなくても釣れてしまうのがメバルのよいところでもあるが、「釣れた」ではなく「釣った」は重要なので、ここは妥協したくない。

落とし込みはフライフィッシングっぽくないので嫌がる人も多いと思うが、デイゲームのサイトフィッシングではかかせないテクニックだし、昼夜問わず、引っ張りの釣りとうまく使い分けるとどんなポイントでも釣りが可能になる。メバルに関しては引っ張りだけでは釣りにならないと思ったほうがよい。常夜灯に照らされたすぐ足元の明暗部キワ、特に一番明るい部分の護岸側(暗い側)壁際の中層〜底層に良型が潜んでいることが多いので、ぜひとも、そーっと落とし込んでみてほしい。留守でなければ手元にゴゴン!っとあたりがくるはずだ。

最後にひとつ。

引っ張りにしろ落とし込みにしろサイトで釣っているとよくわかるのだが、活性の低いときはテイルをつまんでモゴモゴするだけで食い込まない甘噛バイトも多い。こうした捕食をする個体は粘ってもなかなかフッキングに至らないことが多いので、別の魚を探したほうが勝負が早い。

おすすめのラインバスケットはこちら。 

ひとりでは不安な方、勝手がわからない方はUnderwaterのフライフィッシングガイド・フライフィッシングスクールへ!


2020/11/17

#4ロッドからはじめるメバルのフライフィッシング

Underwater,フライフィッシング,東京フライフィッシャーのしがない戯言

シーバスとともにソルトFFの入門ターゲットとして定番のメバル。条件が良ければ管理釣り場のニジマスのような入れ食いになることも珍しくはない。漁港でのフライフィッシングそのものについてはこちらのエントリを!メバルの実際の釣り方に関してはこちらのエントリを!

巷の教科書ではメバルやアジ、カマスなど海小物のフライフィッシングには#6ロッドと、猫も杓子も記載がある。確かに、堤防から外向きに投げたり、足場が高いところのゲーム、アベレージが大きい場所、風の強い日、高いシンクレートのシンキングラインを引っ張るなら9フィートの#6あたりが無難だろう。私もメバルをフライで狙いはじめた当初はこの番手がメインだったし、いまでも状況によってはそのクラスのロッドを持ち出すことはある。

だが、そのようなセオリーには一石を投じたいと思う。

メバルに#6ロッドはオーバースペック

地方の恵まれた環境ならともかく、ショアから20cmを超えるメバルを釣るのが簡単ではない首都圏エリアでは、#6ロッドはオーバースペック。キャスティングだけではなく、足元を狙うような釣り、あるいは、係留してある漁船とそのロープをかわしながらの釣りとなると、いわゆる9フィート#6といった定番スペックでは取り回しが悪すぎる。広い場所やある程度投げての引っ張りの釣りなら問題ないだろうが、フライに向いたこじんまりとした漁港ではその長さと強さが仇になり、まったく使い物にならない。

メバル狙いのフライロッドは#4がベスト

個人的にメバル狙いのフライロッドは#4がベストだと信じて疑わない(異論は認める)。魚のサイズ的には#3でも十分だろうが、ウェイトの入ったフライを投げたり、ソルト特有の風、何がかかるかわからない、といった保険も含めて#4。長さは7フィート半から8フィートの間が取り回しがよいと思う。足元だけの釣りなら7フィート以下でもよいが、キャスティングして引っ張りの釣りをやろうとすると7フィート以下だとやや短い。ちなみに、このロッドのスペックはメバルに限らず、漁港の五目釣りにうってつけのスペックとも言える。アジ、カマスはもちろん、ムラソイやカサゴ、ムツ、メッキ、ネンブツダイ、ベラ、アナハゼ、その他諸々、このタックルでいける。

ラインはシューティングヘッドの#7-8を後端からロッドに合わせた適切な重量になるようにカットし、モノフィラ6号前後をランニングラインとして繋ぐ。これが最適な組み合わせ(もちろんフルラインでもOK)。シューティングヘッドのシンクレートはフローティングとインタミ/タイプ1とタイプ4があれば事足りる。タイプ6に関してはアジやカマスを狙わない限り必要性を感じない。メバルがライズしているときやうわずっているときは、フローティングのヘッドよりフルフローティングのフルラインのほうが使いやすいと伝えておこう。作るのが面倒な人は、漁港FF用シューティングライン一式(ヘッド+ランニング)をUNDERWATER ONLINEで購入!

テーパーリーダーは使わない

リーダーに関してはテーパーリーダーは使わず、フロロのティペットをバット部とティペット部にわけ、繋いで作る。3X-5Xのティペットを常用とした場合、バット部は0X程度で問題ない。バット部が太すぎると繊細な当たりが取れないが、重いフライを多用する場合はコントロールバットとしてバットを太くしたほうがよい。ただし、0Xに4Xや5Xを直接接続すると結束が甘くなるので、細めのティペットを使う場合は、スペーサーとして間に2Xや3Xを入れることをおすすめする。この場合はバット部1セクション+ティペット部2セクションになる)。2段落とし、たとえば、2Xに4X、3Xに5Xなら違和感なく結べるはず。極小のフライを結ぶときは7Xまで落とすこともある。一つ一つのティペット長さはそれぞれ1-3フィート以内にとどめ、すべてのティペットを繋いだリーダー全長は4-7フィートとかなり短くして使うことが多い。この長さだと慣れないうちはオーバーターンしやすいので、普段より力まず、瞬間的な力の入力ではなく、ややドリフト気味にキャストするとうまくいくはず。

このシステムの場合セクションが短いため、頻繁にティペットやフライを交換するならリーダー側にループを作るか、リーダー側とティペット側をループtoループにする方法で毎回短くなるリーダー側の結びシロを温存する方法もあるが、ノットが苦痛でなければ気にしなくてよい。

テーパーリーダーを使わないのは、バット部が水の抵抗をうけなじまないためで、リーダー全長が短いのは、長くすると当たりが取りづらいため。湖での引っ張りなどで棚ボケ回避のためテーパーリーダーを使わないことがあるのと同じ理由。長くする場合でも少なくともロッド全長より長くしないほうが無難。フルフローティングあるいはフローティングのヘッドの場合がもっとも長く、ヘッドのシンクレートが高くなるにつれ全長を短くするようにしている。

このシステムならキャスティングしての引っ張り、落とし込みのサイト、どちらでも対応できる。

と、一例を挙げたが、リーダーシステムはお好みでよい。ただし、市販のノットレスリーダーでも、自作のノッテッドリーダーでも、引っ張りの場合は全長を「短めに」というのがキモで、棚ボケを防ぐためシンクレートが高くなればなるほど全長を短くするというのが理想だ。なお、市販のノットレスリーダの場合は8フィート以下のもので、バットとティペット部をカットしてテーパー部だけ使う。

なお、落とし込みに特化した釣りをする場合は、ユーロチヌのシステムを応用することで、手返しがよく、小さなバイトも逃さない釣りが可能だ。 

リールは手持ちの安物を流用しよう

リールは安物で構わない。ソルト対応の10万円を超えるようなガチなリールは出番なし。シーバスやショゴ、クロダイのようなそれなりの外道がかからない限りリールファイトはまずあり得ない。フライを始めたときに買ったような安いリール、手元に残っていないだろうか。

フライに関してだが、これからメバルを始めるなら、まず最初は使い古しの渓流用のニンフでも構わない。小物専用漁港フライもあるので作るのが面倒な人はぜひ試してみてほしい。メバル用に新規にタイイングするなら、白っぽい小さいものからはじめてほしい。メインのサイズは#10-16番程度。思っているより小さいと感じるのではないだろうか。もちろん、シーバス用のゾンカーやクラウザーミノーなどで釣れないこともないし、大きいフライを使えば大きいメバルがかかるのも事実。

ただ、悲しいかな、、首都圏エリアでショア、特に漁港で釣れるメバルの多くは15-10cmが多く、下手をすると10cmもない...。釣りたいのならそれに合わせるのが吉。また、20cmを超えるようなメバルであっても、小さいベイトやプランクトンを捕食していることが多く、偏食しているときは対象物にサイズを合わせないとなかなかバイトに至らないことも多い。そう、そんな状況になると渓流のライズゲームとまったく同じ。なお、どんなフライがよいかわからない人はUNDERWATER ONLINEをどうぞ。勝手がわからない方へのガイドも行っているのでぜひどうぞ! 実際の釣り方に関してはメバルをフライで釣るコツを!

15cmもあれば#4ロッドをギュンギュン絞り込むだろう。同サイズのヤマメとは比較にならないほど引きが強い。パターンにハマると、ルアーフィッシングでは太刀打ちできないほど爆釣する。

渓流しか経験のない方こそ、この冬はメバルにチャレンジしてほしい。手持ちの渓流タックルがそのまま使えるが、ロングリーダー・ティペットを扱うことに長けたパラボリックなアクションのロッドや腰のないタイプのベナベナなグラスロッドだとシューティングヘッドのキャスティングでやや難儀するので、ミディアムファスト〜ファストのロッドをおすすめしたい。素材はグラファイトでもグラスでも構わない。

ソルト特有の注意点がある

ロッドにしろリールにしろ、使用後は必ず真水で洗浄すること。ロッドに関しては、ガイドリングのまわりやフットが塩ガミしやすいので指で丁寧に洗いたい(より丁寧にやるなら歯ブラシで)。海水が留まりやすいリールシートもしっかりと。リールに関しては、ドラグシステムの構造にもよるが、水に浸けるより高めの水圧で水を直接掛けたほうが確実。なお、ディスクドラグのリールならまとわりついた海水の浸透を避ける意味でドラグはMaxに締め込んでから行ってほしい。錆より怖いのが塩ガミで、一度固着すると取るのは難しい。ワンウェイクラッチが塩ガミしてしまうとそのリールはアウトだろう。煮沸することで塩ガミは解消できるケースがあるが自己責任で(汎用的なワンウェイクラッチであれば巷のアフターパーツで換装可能)。もちろん、ソルト対応リールだとしてもできるだけ海水にリールを浸けない・リールが海水を浴びないようにすることがもっとも重要かつ効果的な対策なのは間違いない。

フライラインはリールから引き出してお湯に浸けて洗浄しよう。洗浄した後のラインクリーニングを忘れずに。メバルゲームで使うリールに巻くバッキングラインは大した量ではないし、釣り場で引き出すこともないと思うが、紫外線と塩でそれなりに痛むので、釣行回数が多めの人は定期的に点検して必要に応じて新品と入れ替えよう。もったいないなら、別の渓流用のリールで使い倒したバッキングラインを転用してもOK。その頃にはシューティングヘッドのランニングラインもキンク癖がついて傷んでいるだろうから、こちらもついでに新品と入れ替えることをおすすめする。

おすすめのラインバスケットはこちら。 

#4ロッドに合わせたシューティングヘッド作り方、すなわち、既製品のヘッドのカットと調整の仕方、メバル用フライついては、また別の機会に解説したい。実際の釣り方に関してはメバルをフライで釣るコツを参照願いたい。